俺にとってこの映画の主役は
FORD MUSTANGです。
以前「夜のエアポケット」という本で、おじさんがこっちを見て笑ってるように
見えたので、微笑み返しをしたら、おじさんは「えあ?」って冷めた顔をし、
おじさんは笑っていたのではなく、歯に挟まった喰いかすを爪楊枝でかき
出していて、その表情が笑顔に見えただけってなミもフタもない話をしたん
ですがァ、男と女ってのはそんなことだらけですね。映画の「男と女」じゃなくて
現実のね。
あ、でも、それって、男と女だけじゃないか。人間関係にも多々ありますね。
こと音楽の解釈については本当に噛み合ないまま進行することが多い。
無理もないですよね。みんな同じ感受性じゃないし、同じルーツではない
からね。新作『MINT CONDITION』の評価だって「最高!」って言う人と、
「最低!」って言う人がいる。まぁ、1億人中1億人を魅了する音楽が出せたら
最高なんだけどね。あ、ひとつ思うのは「人それぞれ」という言葉にはあまり
共感できないです。共感できないんじゃなくて、作り手である自分らがこれ
を言ったらオシマイだと思うのです。無理に決まってることに挑戦すること
こそ「でも、やるんだよ」イズムの無限の大事業。無理も道理でなりふり構わず
やってると現状のゲシュタルトのレベルをもうちょい高い位置に設定できたり
するんではないか? そんなことを想い書いていると脳内麻薬が放出されて、
なんだかとっても気持ちいい。あ、これ文章のマスターベーションかも知れ
ないので、めんどくさい人はスルーしてね。
人間は肉体を皮膚という皮で包んで、それぞれが断絶した状態でそこに
あるわけだから、相手の言葉を自分の経験とかデータに基づく予想で雑に
やりとりしてるんだから言霊性を交えない「言葉だけの会話」では誤差が
出るのは当たり前。
その誤差を予め想定した上で情報処理できれば、人間関係のトラブルは
回避できるんだろうけど、「ド根性ガエル」のウメさんみたいな「てやんでぇ」
って感じの短気な人、短絡的な人も多いから、現実ではなかなかそれが通用
しない。全身全霊で一生懸命、説明するとかえって疑われる。
あいやいやいやい。
そうしたことへの解決法には俺なりの持論があるにはありますが、一介の
音楽屋である自分がここでそれを言うのはちょっとおこがまし過ぎる。
俺よりも100倍優れた人生の達人がこれ読んでたら「釈迦に説法」もいいと
ころ。「紹介」はするけど、所謂ひとつの「オススメ」の類いを俺がしたくない
のは自己肥大化による錯覚の回避であったりと、ま、そういうことなのであり
ます。・・・って書いてるこの文章そのものが思い上がりも甚だしいけどね。
そーそーそーそー。
煮下呂!!!
Q:なるほど、ムスタングの色が赤からアイボリーに変わったのはこの映画の
影響なのdeathね?
A:かなりそれはあります。もうひとつには幼少の頃、本牧で観てグッと来て
いたというのがあります。
Q:『あるレーサーの死』の詞もこの映画の影響が感じられますね?
A:そうですね。歌詞には絶対にあると思います。で、メロディーは最初、
某女性歌手の為に作ったのですが、不採用になってしまい、もったいないか
らCKBでやってみたという経緯があります。
|