だからいいんだよね。
曖昧なうちに突然現れて、一瞬のうちに心の隙間に侵入し高速度にて全身を駆け巡りすべてをかっさらっていく得体の知れない存在を「突然のパイナップル」と言います。「突然のパイナップル」というのはチャーリー宮毛(a.k.a. 鰻取茶利ノ助)の命名ですが、あのなんとも言えない感じを表すのにこれ以上はない命名と言えましょう。そもそも、あのパイナップルという果物の形状がとんでもなくパナール(これはさらに強烈に心の隙間に入って来る語感や形状や色彩や質感の刷り込み)であるし、「突然のパイナップル」ってんだから、パイナップルこそが「突然のパイナップル界」の王様ですが、パイナップルそのものはそこで完結していて、もう、それ以上は期待できないので、やはり「突然のパイナップル的(リトル・リチャード的シェイプとも言う)」なものにグッと来るのは至極当然のことでしょう。
具体例として俺の思う「突然のパイナップル性」の強いものを挙げるとすれば、1970年の万国博覧会における「太陽の塔」、もうこれに尽きるでしょう。これについては言うまでもありません。見れば「あ、ホントだ!」、いや、想像しただけでもそうなります。
あとはその翌年、初めて渡米したときにL.A.空港付近でみた石油会社「UNOCAL」の紺色で「76」と書かれた巨大なオレンジのボール。或いは同時期によく飲んでいたバヤリース・オレンヂの瓶やケースやトランポに描かれたデザインや、大倉山の老舗PIZZA「ロメロ」で飲んだウ井ルキンソン炭酸のジンジャエールとその周辺。
1974年のグラチャンで当時、酒井レーシングだった高橋国光選手の乗ってた「オールドスパイスSPL/マーチ735BMW」のボディに描かれたメリメリな整髪料「オールドスパイス」の帆船のデザインが呼び込むパシフィック感(これはお酒の「カティサーク」のラベルにも通じる)。
また或いは突如デビューした東急東横線8000系のT型操縦レバー。或いは熱川バニ・ワナナおっとワニ・バナナ園の存在。そして或いは、小田急ロマンスカーのチャイムみたいな音。
いや、もっと他にもあるんですが、時間がないので割愛させて戴き、またさらに思いついたことを加筆します。そんな「突然のパイナップル」命名者のチャーリー宮毛(a.k.a. 鰻取茶利ノ助)とともに4/25、新山下のビターズにてCHIBOWsan率いるSKA-9(マジRESPECT!!!)のLIVEにゲスト出演させて戴きます!!! あ、俺がじゃなくて、小山田満月がね。で、何をやるかはまだ何も決めてないし、本番にやりながら決まっていくと思いますが、「突然のパイナップル性」をいかに引き出すかに主眼を置きますのでそこがポイントです。またさらには、噂の「キム兄弟」の飛び入り出演なども噂されています。小山田満月や鰻取茶利ノ助やキム兄弟が苦手な人はやめた方がいいかも知れませんが、SKA-9(ガーチャンもいるよ!)のLIVEは必見death!!!
音楽に何を求めるのか・・・。
俺はメリメリ性、パナール性をも含む、この突然のパイナップル性こそが最強のメッセージであると信じます。
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