やっぱ空港は仁川より金浦の方が
脂っ濃いっていうか、骨太で男らしい。
思わず力んだり、威張りたくなりますね。
俺が初めてSEOULを訪れ、この金浦空港に降り立ったのは確か1970年。小学校4年か5年の頃ですね。実の父親(田寺さん)が明洞で現地法人の会社を始めたことが渡韓のキッカケでした。当時、戒厳令下にあったSEOULの街は夜間外出禁止で、そのサイレンが鳴る前に、夜食を確保するにはうってつけのキムパフ(日本で言うのり巻き)売りのおじさんの「キムパフ〜キムパフ〜」という太くて低〜い声が静まり返った路地の至るところから聴こえてきたものでした。今でこそ不夜城SEOULですが、あの夜の深さ、夜の濃さは忘れることが出来ません。
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