Q:選曲にあった「Villa Donde / KING COYA」かな?こういうリズム感 大好きです♪♪ツボにはまってしまいました♪♪♪アルバムとかあったら教えてください!!!
A:King CoyaはアルゼンチンのGABY KERPELという天才アーティストのデジタル・クンビア・ユニットです。『Cumbias De Villa Donde』というアルバムが出てますが、あまり情報がないので他は知りません。所謂、デジタル・クンビアとは一線を画すウニコ(ユニーク)でクールなスタンスのサウンドが癖になります。
Q:剣さん、今朝は無事5時に起きられましたか? (^-^)今日も早くからお仕事なんでしょうか。
A:今日は仕事はお休みで、プライベートな用事ですが朝5時に起きれました!
Q:関西弁で「しんどい」と言うのは標準語では「きつい」になるのでしょうか?身体もですが「今月払い多いからしんどいわぁ」とか金銭とかにも使うし、「あの 人しんどいなぁ」とかも言うし、なんか「きつい」ともちょっと違う様な?周りも皆関西弁なので聞いても分からないのです。
A:結構、同じニュアンスで使いますねぇ。あ、でも、俺の実の父親が神戸なんで、標準語と思ってたのが関西弁も結構あったりするんで、実際のところどうなんでしょう。
Q:剣サン、曲を作るにあたって・・妥協ってありますか? ボツになった曲とかってありますか?
A:今年だけでもかなりの数の曲をボツにしましたが、ボツになった曲は必ずしも全部がダメだったってわけではなく、曲としては良かったんだけど「2009年式CKB規格」に適合しなかっただけって曲も結構あるのです。だから、将来的にモノになる可能性もあるのです。
Q:ここ20年の好きな音楽家トップ3を挙げろと言われれば、私は迷わず De La Soul, Omar, CKB です。剣さんの De La Soul, Omar 評をお聞かせ頂けますか?
A:いやぁ、De La SoulやOmarと共にCKBをトップ3に入れて頂き光栄です。ま、自分、音楽屋なので、自分の作った曲のことならいくらでも書けるのですが、評論家じゃないので人様の音楽批評はちょっと困難でございやす。それを前提にってことでひとつ。えええっと、89年か90年ぐらいだったかな、ZAZOU(CKBの前々身バンド)ってバンドのレコーディングでロンドンのイズリントンに、そしてライヴでパリのバスティーユに行ったんですが、その頃、ZAZOUのメンバー内で何故かP-FUNK熱が高まっていて、俺はパリやロンドンのレコ屋をいくつか巡ってP-FUNKのブート物やその他、得体の知れない音源をほんの数枚ですが買いました。そんな中でもひときわ異彩を放つ黄色地にカラフルな花柄のイラスト、そこにスパイク・リーなボックス・ヘアの黒人1名、ガンビーちゃん風ヘアの黒人2名の白黒写真のCDがありました。このCDがどんな音楽なのかも考えず、予感任せでジャケ買いしたのが大正解!それがDe la Soulの『3 Feet High And Rising』だったんです。ZAZOUでもトライし損ねたFUNKADELICの大ネタ(Knee Deep)づかいの「Me,Myself And I」他、サンプルのセンスの良さにシビれました。前々からヒップホップ・カルチャーにはちょっとだけ関心があったのですが、De la Soulは他のヒップホップとは一線を画すクールな印象がありました。続いてのOmarですが、俺は88年か91年にかけて何度となく倫敦旅行に出かけているのですが、そんな中でACID JAZZやTALKING LOUDレーベル(Omarの音源もそこで出会いました)の音源と出会って「あいやぁー、俺のやりたいこと先にやられちゃった!」なんて思ったもんです。CKBのLIVEで演奏してる「SUZIE WONGの世界」や「愛の世界」が出来たのはちょうどその時代と倫敦とシンクロしていて、ZAZOUではそういったJAZZYでFUNKかつHIP HOP以降な目線のSOUNDもやりたかったのですが、当時のZAZOUのバンド編成上、せっかくの倫敦録音にも関わらず表現できないジレンマに陥り気が狂いそうでした。てな具合で、商売柄、どしても自分のやってきた音楽と結びつけた物言いになってしまいましたが、De La SoulそしてOmarの印象についてここで書けるのはこんな感じでしょうか。
Q:倫敦在住の5年ファンです。倫敦は剣さんが「放電」する亜細亜・パンパシ・メリメリの世界からは最も遠い街ですが、たまには違う方式、電圧で「充電」する のも一考です。お越しの際はぜひご一報を。
A:俺はある時期(88年〜91年)、米国よりも倫敦に行く機会が多かったのです。ある意味、米国以上のメリメリ電波が掘れば掘るほど英国にあったりするからです。もう、米国には売ってないようなパンナムやTWAの航空グッズを買えたのもカムデンだったり、米国には消滅したかのようなデトロイト的モーター系ガレーヂ・ロックのバンドがいたり、米国ではほぼ全滅したかと思われるブロンソンなモミアゲ・ハンサム兄ちゃんがいたり・・・。例えばエステルにしても、ひと昔のBrand New Heaviesにしても、SOUL2SOULのジャジャーB(元JB一座のボビー・バード&ヴィッキー・アンダースンとともに活動も!)にしても、ヤング・ディサイプルズ(Voのカーリー・アンダースンは米国人でヴィッキー・アンダースンの実娘ではあるんですが)にしても、大昔のトム・ジョーンズにしても、英国の音楽家なのに米国人以上にメリメリ度数が濃いです。88年に初めて倫敦行ったとき、地下鉄の定期券用にとインスタント写真を撮ったんだけど、その背景のカーテンの色も米国以上に濃密なメリメリ・オレンジでした。そして、89年か90年(ド忘れ)にZAZOUで体験した倫敦電圧による強烈な倫敦音圧はまさにメリメリMIXでした。そんな倫敦に5年在住とは羨ましいです!休暇さえ取れたらピュンピュン・マシンを買いに倫敦に行くかもです!
Q:満月さんは、どこにお住まいなんですかね〜?満月さんの詳しい情報、わかる範囲で教えて下さい(^_-)
A:小山田満月さんは宇宙人なので何処に住んでるかわかりませんが、今度、小山田月餅さん(汗)おっとCHIBOWsan率いるSKA-9のGarage Partyに歌うDJとして出るみたいですよ。詳しいことはSKA-9のBLOG見て下さい!
Q:剣さんの作曲作法に“出てくるのを、待つ”というコメントをお見かけしました。そこでアッと思ったのですが、『昼顔』はまず某スーパーのCMソングでしたよね。15秒にキチッと納まって、CMの内容に沿って、しかもとても印象的。プロのお仕事だなぁ感心し、ライブハウスツアーでひとつの曲として聴いたときには完成度の高さにとても感動しました。『昼顔』は、剣さんのなかでは変則的な作られ方をされているのでしょうか。
A:そうですね、ちょっとコレは例外というか、古い7階建てビルを増築して17階建てに改築したような構造です。この曲のAメロ部分(Every Sunday〜奥さんの為なら)はここ1、2年前に浮かんで脳内にストックしてたフレーズ(「奥さんの為なら・・・」の歌詞は後から)で、Bメロ部分(昼休み〜
俺のJOB)はまったくの最新で、CメロからDメロにかけての(Call Me, Call Me Please〜自転車に乗って〜一途というふたつの文字俺にくれよPlease)は1988年頃に作った「Nasty Candy」(未発表曲)の部分採取という変則的な構造なんです。
Q:永ちゃんの音楽的に素晴らしいところってどこですか?
A:「スウィートでメロウでソウルフルで繊細」っていう音楽家はいっぱいいたけど、「スウィートでメロウでソウルフルで乱暴」って音楽家は日本にはいなかった。あとはコード進行に対するメロディーの乗せ方が尋常じゃないっていうか、音符化できない唸りのような歌い方もあったり、その辺り、常識にとらわれてなくて、その自由度というか、フェイクのフィーリングは、ある意味、黒人音楽と同質の周波数なんですね。で、ストリングスやホーンセクションの乗せ方に品があるという部分もまさにニュー・ソウル的! チェイスとかシカゴとかの白人の強烈なブラスロックみたいな「どうだ!」と言わんばかりの派手な乗せ方ではなく、バート・バカラック級のさり気なさ、柔らかさ、滑らかさがあって、その過激なまでのシルキーな洗練にパンク以上の「反骨」やどうしようもない「人間の悲しみ」や「恨み」を感じたんです。マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイ、カーティス・メイフィールド、リロイ・ハトスン、ギル・スコットヘロン、ロバータ・フラック、アリス・クラーク他がそうであるように。
Q:お目覚めはいかがですか? うっかり五時の半太郎されませんでしたか?(笑)あまり寝てられないですよね。ほんとタフですね〜!剣さん!
A:早いときはめちゃくちゃ早起きですが、一日に何回も寝るので、合計の睡眠時間は普通の人より長いと思いますよ。寝たいときはどんな場所だろうと、どんな大音量の中だろうと一瞬で気を失います。
Q:「夕食」の中のパリのくだりは妄想ですか?脈略がないのはビートルズのA DAY IN THE LIFE 的に一曲の中に違う曲が挿入されてるって事ですかね?つまりニコイチ?
A:あ、この曲の歌詞の半分以上は歌いながら言葉が勝手に口をついて出てきた感じなので、かなり支離滅裂(脈略がない)ではあるのですが、ある程度、曲が浮かんだ時点で「さて、どういう意味の曲にすんべ?」みたいな感じで向かった曲ですね。で、♪行かなきゃパリに行かなきゃ・・・♪って部分は、メロディーがそういう歌詞を呼び込んだとしか言いようがないんですが、結果として、「もう、責任を破棄して愛人とパリにでも逃げるか」みたいな含みに感じられる流れにはなってるんではないでしょうか。ま、俺にとって楽曲というものは「狙い」でも「意味」でも「理由」でもなく、偶有性、偶然の連鎖の連鎖の連鎖によって形成されるもんだと思います。この曲とはまったく違う構造の「昼顔」はまさにニコイチって言うかサンコイチですけどね。
Q:剣さんは、例えば平日の昼間、新横浜駅の上り新幹線ホームで、いつかバッタリ会ったりするのかな?なんて思ってた人と久しぶりに会ったら、勝新太郎のような感じになってて、何かこれからいいことがありそうな気がして、すごーく嬉しくなった、なんてことはありますか?
A:仙台に行く日、まさに新横浜の駅のホームで!!!(驚)
Q:徳記ってお店ご存知ですか?おばちゃんは無愛想なんですが、おいしくって好きなお店です。
A:最近行ってないけど、ここの麺(もともとが製麺所という歴史あり)は美味しかったですねえ!
Q:やっぱ一度MASSIVEを体験した私は、SAMIさん(特に私的にオーラを感じてしまうのですが…まさに日本のレゲエ界のJAY-Z!)のセレクト&マ イクで、剣さんの関わる全ての兄弟親戚感覚の方々(本牧3兄弟、I.S.O.P、PAPA-B、ラッパ我リア、ARIA、ライムスター、私にははかりしれ ない素晴らしいアーティスト)の楽曲をMighty CROWNサウンドで聴けたりしたら、もう最高に夢のようにビリビリビリビリのビ リーーーーーー!!!!…なんですが…(汗)何を言ってるか分からなくなっちゃってるけど…(汗)そんな風にミドル&メロウも聞いてみたりしたら、また違った味みたいな世界になって…(汗)…その…(汗)…私のいいたいこと、剣さんにお伝えできていますでしょうか…?でもそれが私のリクエストなんです!!!
A:現実的に可能かどうかはともかくとして、言いたいことの「電波」はばっちりキャッチできましたよ! おっしゃる通り、世界を制覇してきたSAMI君の放つ金色のオーラは半端ないですからね。日本のレゲエ界のJAY-Z!という表現もぴったりですね。そう言えば、JAY-Zの「Death of Auto-Tune」のリリック最高!猫も杓子もAuto-Tuneという風潮に辛辣な一撃。まさにSAMI君(&GuanchaiによるTC Movements)の「ざけんじゃねぇ49」です!
Q:初歩的な質問ですけど、曲の途中で「GO」と何度か言っていますが、誰が叫んでいるのでしょうか?木彫りの龍も同じ人?木彫りの龍はコンサートで何度か聞いているのですが、LIVEに夢中になり確認できてません。お願いします。
A:これは俺の個人所有のキーボード、YAMAHA PSR260(生産中止)にプリセットされてる音をAKAIのMPC1000に取り込んでいるのです。
※質問摩天楼はこれにて閉館です!有り難うございやす!
Jay Zのアルバム『The Blueprint3』をカーステで聴きながら東京まで行ってきます。
では、またいつの日か、バイビー!!!
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