昨日のバンド練習で「うっかり8時の半太郎」を歌いながら、「うっかり8時の半太郎」を「うっかり8時の半太郎」という間抜けなタイトルにしたことをつくづく幸せに思ったものだ。「間抜け美」って素晴らしいなって。
男と女の秘められたSWEETでMELTYな行為、その行為には「SEX」というSPACYでCOOLな響きの名前がついている。「SEX」。こうして文字にしてみてもやっぱりデザイン的にかっこいい。それなのに、その行為における重要な役割を担う部位の名前が「お×んち×」ってのはどうなのよ? だって「お×んち×」だよ。どうにも間抜けですっとこどっこいな響きですよねぇ。
対する異性のそれ(今、これ読んでる人の脳内に浮かんだ四文字)も、やっぱりちょっとミもフタもない響きなんですが、それでも聴感上、「お×んち×」よりは数倍SEXYな響きです。ところが「お×んち×」を「ペ×ス」とか「ディ×ク」とか「マ×」とか「肉×」とか、別の言い方で表現してもちっとも可愛げがないし、響きが無愛想で憎ったらしいのです。
「犬」が「犬」としか言いようのない存在感や電波を放っているように、「お×んち×」は「お×んち×」としか言いようがないぐらい「お×んち×」という存在にはぴったりの響きです。そう考えると、すっとこどっこいな名前、すっとこどっこいな響きのまま、市民権を得て、堂々とそこにあるものって図々しいようでかっこいいなあって思う。その最たるものが「ぴんから兄弟」や「殿さまキングス」っていう抜群にセンスのいいユニット名なんじゃないかって思う。
そもそも「ぴんから兄弟」の旧名は「ぴんからトリオ」だったわけですが、その「ぴんからトリオ」の名前の由来は「ピンからトリを」、つまり「前座から這い上がって、いつかはトリを目指して頑張るぞ!」っていう実に前向きなユニット名だったわけ。ところが並木ひろしさんの脱退で、残った宮兄弟によって「ぴんから兄弟」に改名になったわけ。もう、その時点で全然本来の意味になってないんだけど、無理にこじつければ「最初っから兄弟」ってことになるけど、それより何より、「ぴんから兄弟」って響きがオリジナルの「ぴんからトリオ」以上の強烈な言霊を放っているんだから、これに異論を挟むのは野暮ってもんでしょ。そういう感じを見逃さず、子供目線で生きるというのがこれからの人生目標であります。
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