CKB、混乱の2ndアルバム
goldfish bowl
<自主制作盤>
1998年暮れだったか、1999年春だったか忘れたけど、まだ曲もロクに揃ってない状態だったのに「某録音スタジオがタダで使えるよ!」という突然の朗報があり、すかさずコレに食いついたレコーディング・ジャンキーのCKB。でも、いざレコーディングが始まればスタジオの空気とその興奮に押し出されて曲が出る!出る!出る! 中でも「ウォーカーヒルズ・ブーガルー」が浮かんだときは「コレでこのアルバムはなんとかなる!」って思いましたね。あと、古い自宅録音のストックから「昼下がり」をセレクトしてね。いい意味の「滲み」というか、電気菩薩というか、パンパシフィックな質感というか、所謂ひとつのSOUL電波出まくりの因果サウンドになりました。ところが、途中でそのスタジオが使えなくなるというアクシデントに見舞われて、残りの作業を別のスタジオで行うんだけどまさに「タダより高いものはない」だね。スケベ根性が災いしてとんでもない時間ロスと経費がかさんでしまい、しかもコレが全然売れなくてもうすっからかんでしたよ。でも、大事なのは「金は消えても名盤は残る!」ってことです。当時、2ndアルバムにしていきなり賛否両論ありましたが、この盤を小西康陽さんが気に入ってくれて、それが思わぬ展開へと繋がっていくのでした。
☆☆☆☆
自己ベスト3(気分によって更新されることもあります)
1位:ある晴れた悲しい朝
2位:昼下がり
3位:夏の谺
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