<HONMOKU LIFE STYLE/選曲:横山剣>
一番 w/Da'ville / FIRE BALL
<横山剣音楽事務所選曲コーナー「GANGSTA LUV」/選曲:横山剣音楽事務所>
DARLIN’ / SCOOBIE DO
Maria La del Barrio / THALlA
Hood Thang / RAPPIN’ & TRAPPIN’(TEXAS MONEY-BOYZ)
*横山剣音楽事務所自動車倶楽部がお届けする「MIDNIGHT CRUISER」・・・
CrazyKen'sMUSTANGのカスタム(レストロッド!)状況について。
<日東色素のホンモクでハンモック/選曲:日東色素>
Mi, Sol、Mi, Mi, Re, Re, Mi / MICHEL LEGRAND
<アイデアの源泉/選曲:横山剣>
BGM : Bomb!Cute!Bomb!/クレイジーケンバンド
Jungle Fever / CHAKACHAS
<Toppless Party/選曲:横山剣>
Topless Party / VIP 200
A Taste Of Honey / VIP 200
<CHIBOのルーツロック100選/選曲:CHIBO(SKA9)>
Don’t Play That Song / THE MOVING BROTHERS
Baby Baby / CLARENDONIAANS
<SUZIE WONG一周年/選曲:横山剣>
Le Monde de Suzie Wong / THIEN HUONG
<Aico Chang! Hoikita!/選曲:菅原愛子>
To The Moon / GIOVANCA
<日東色素のTIME UP MUSIC/選曲:日東色素>
Jungle Flower / LES BAXTER
<BMR Recommend/選曲:BMR&横山剣>
America / K'NAAN feat. MOS DEF & CHALI 2NA
<時間というものは残酷なものでございやす/選曲:横山剣>
Can't Be My Lover / JOHN LEGEND feat. BUJU BANTON
※「訪れ系」の系譜
ま、これ、書くと長くなんるんですが、読むのも面倒くさいと思うので今回はサラっと。いや、やっぱりサラッとなんて無理だ。興味ない人はスルーってことでひとつ。この夜、日東色素の高梨君が俺の好きなレス・バクスターをかけた。俺は『ケ・マンゴ』ってアルバムが好きだけど、今回、高梨君のかけた「ジャングル・フラワー」も凄くいい曲。こういうメリメリ感を伴う「訪れ感」が好きなんですよ。「訪れ感」ってのは要するに、TIKIな南の島とか、どこかの知られざる秘境とか、そこに棲みついてるLOCOの目線ではなくて、例えばメリメリな西洋人がハットかぶって、スーツ着て眩しそうな顔でそこを訪れる感じです。香港を舞台とする映画「スージー・ウォンの世界」における英国からの訪問者、ロバート・ロマックスがそうであるように、西洋目線のエキゾチカ(誤解も含んでの)については、それを額面通りに捉えて不愉快に思う人もいたりしますが、それはそれとして、そこにはLOCOでは絶対に醸し出せない訪問者ならではのエフェクターってのがあるので、音楽屋としては、そのエフェクト部分だけにでも感受性のアンテナを向ける価値はあるなと思うわけよ。例えば横浜じゃない人が作ったヨコハマのご当地ソングって、トレンチコートにソフト帽だったり、ヒゲ生やしてバーボン飲んでブルース聴いてたり、霧笛が呼びっぱなしだったり・・・、「そんなんじゃねえよ」って思うハマッコも多いと思うけど、しかし、ああいった客観的な視点のヨコハマ・ソングがあったからこそ全国区的にはそれがエキゾチックに響いたっていうのがあったと思うわけ。 「伊勢佐木町ブルース」も「ブルーライト・ヨコハマ」も「本牧メルヘン」もね。で、それをさらに逆説的っていうか、逆輸入的にエフェクトしたのが、CHIBOさんのSKA-9の「ISEAZAKICHO SKANK」だったり、FIRE BALLの「ハマのテーマ」だったりすると思うんですが、レゲエとヒップホップの相互関係がそうであるように、音楽って文化と文化のピンポン感染だと思うのね。原型に拘るのも大事だけど、もっと大事なのは、そのシェイプからアメーバ状に広がるイマジネーションの宇宙だと思うわけ。今回の日東色素の紹介したレス・バクスターや、元祖エキゾチカのマーティン・デニーは勿論、トーキング・ヘッズからソロになった頃のデヴィッド・バーンとか、また或いはジャイルズ・ピーターソンとかが、無意識なのか、確信犯なのかはよくわかんないけど、そういう「訪れ的」なイイ味出してるのを放っておけない気分があるのよね。で、音楽家じゃないけど、作家のアーネスト・ヘミングウェイなんかモロあるよね。あとタイ・シルクで財を築いて有名なジム・トンプソンとかもね。28歳の若さでキューバ革命をやってのけたアルゼンチンの革命家チェ・ゲバラも目的は違えど「訪れ系」であることは確かだ。忘れてならないのは、その素材たる現地の歴史や文化や人々に対するデリカシーですよね。他人の領域に土足でズカズカと足を踏み入れてはいけないって部分のね。だけど、あんましそういう大人で神経質でアカデミックな気遣いがかえって失礼になることもある。ちゃんとそこにあるマヌケ美とか、すっとこどっこいで頓珍漢な茶目っ気にも目を向けないと。なぜなら当事者であるLOCOたちが自分たちの独自性について実はかなり客観的な視点(日本人を含む近代の亜細亜人がそうであるように)を持っていたりもするんだから。「もっと無垢で無自覚でいて欲しい」と言うのは、欧米的な奢りというか勝手な思い込みだからね。だから、その辺り、体当たりで行かないと駄目ね。ま、そういったことも含めて、誰かが勇気を持ってそこを訪れたり、敢えてタブーな領域にも突っ込み入れてかなければ、異文化は異文化として奉られて、その本質はデッドストックのまま封印されちゃうんだから、最初に禁断のドアをノックしてなおかつ受け入れられた人ってのは凄く好奇心旺盛で、いたずらっ子のような心を持ってた人なんだ思う。
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